「休憩中に雑談の輪に入れなくて辛い」
「報連相のタイミングが掴めなくてミスになる」
「和歌山の就労移行支援はどの事業所を選べばいいかわからない」
発達障害やグレーゾーンの特性によって、職場の人間関係や報連相のタイミングに悩んでいる方も少なくありません。
就労移行支援は、障害や難病のある方が一般企業への就職を目指すための福祉サービスです。しかし、和歌山県内には複数の事業所があり、それぞれ支援内容や得意分野が異なるため、自分に合った事業所を選ぶことが大切です。
本記事では、就労移行支援の基礎知識や選び方を解説したうえで、和歌山県内でおすすめの就労移行支援事業所を10選紹介します。自分に合った事業所を見つける参考にしてください。
和歌山で就労移行支援を受けられる条件
就労移行支援を利用したいと思っても、「自分は対象になるのだろうか」と不安に感じる方もいるでしょう。ここでは、利用条件や利用料金について解説します。
就労移行支援とは
就労移行支援とは、障害や難病のある人が一般企業へ就職することを目指して、必要な知識やスキルを学んだり、就職活動のサポートを受けたりできる福祉サービスです。障害者総合支援法という法律に基づいて行われています。
事業所に通いながら、パソコンの使い方やビジネスマナーを学んだり、面接の練習をしたり、就職後も長く働き続けられるようにサポートを受けられるのが特徴です。
事業所によっては、発達障害やグレーゾーンの方に向けて、自己理解を深めるプログラムやコミュニケーション訓練、職場での困りごとへの対処法を学べる訓練を実施しているところもあります。
利用できる人の条件
就労移行支援の対象となるのは、18歳以上65歳未満で一般企業への就職を希望する障害や難病のある方です。
対象となる主な障害は以下の通りです。
- 発達障害
- 精神障害
- 知的障害
- 身体障害
- 難病
手帳を持っていなくても、医師の診断書や定期的な通院の実績があれば、自治体の判断によって利用できる場合があります。 まずは、事業所やお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口に相談してみましょう。
利用期間と利用料金
利用期間は、原則として2年(24か月)です。市区町村が必要と認めた場合は、最大1年延長できるケースもあります。
利用料金は、世帯の所得によって自己負担の上限額が決まる仕組みになっています。市区町村民税が非課税の世帯などは、自己負担0円で利用できることが多いです。正確な金額は、自治体の窓口や利用予定の事業所に確認することをおすすめします。
和歌山で就労移行支援を選ぶ4つのポイント
発達障害やグレーゾーンの特性によって、報連相や雑談が苦手だったり、同じミスを繰り返してしまったりして悩んでいる方も少なくありません。
和歌山県内には事業所が多数あり、どこを選べばいいか迷う方は多いでしょう。ここでは事業所を選ぶときに見ておきたい4つのポイントを紹介します。
プログラム内容や対応している障害を確認する
事業所によって、力を入れているプログラムや得意な分野が違います。たとえば、発達障害に特化したコミュニケーション訓練が充実している事業所もあれば、一般的なビジネススキル全般を幅広く学べる事業所もあります。
自分の障害特性や、伸ばしたいスキルに合っているかをチェックすることが重要です。幅広い障害に対応する一般型の事業所と、発達障害に特化した事業所では特徴が異なります。以下の表で違いを確認してみましょう。
一般型と発達障害特化型の比較表
| 項目 | 一般的な事業所 | 発達障害特化型の事業所 |
|---|---|---|
| 対象となる障害 | 身体・精神・知的障害など幅広く対応 | 発達障害(ASD・ADHDなど)に専門特化 |
| プログラムの特徴 | パソコンスキル、ビジネスマナーなど基本的な内容が中心 | コミュニケーション訓練、感覚過敏への対応、ストレス管理など特性に合わせた内容が中心 |
| スタッフの専門性 | 福祉全般の知識を持つスタッフが多い | 発達障害支援の知識・経験が豊富なスタッフが多い傾向 |
| 向いている人 | 障害種別を問わず幅広いサポートを受けたい人 | 発達障害特有の困りごとに重点的に向き合いたい人 |
※上記は一般的な傾向であり、事業所ごとに内容は異なります。必ず個別に確認してください。
支援実績を確認する
就職率や職場定着率(就職後どれくらいの人が働き続けているか)は、事業所選びの大事な指標です。実績が公開されている場合は、必ずチェックしましょう。実績だけでなく、どんな業種・職種への就職が多いかも参考になります。また、就職後にどのような定着支援を行っているのかもあわせて確認しましょう。
見学や体験利用に参加する
パンフレットやホームページだけでは分からないこともあります。事業所の雰囲気は、実際に足を運んで確かめることがおすすめです。多くの事業所では、数日間の体験利用ができます。実際にプログラムを受けてみることで、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。
気になる事業所があれば、複数見学して比較することをおすすめします。
通いやすい立地か確認する
就労移行支援は、原則として平日に毎日通うことが多いサービスです。無理なく続けられる立地かどうかは、とても重要なポイントです。自宅からの距離だけでなく、電車やバスの本数、通勤ラッシュの混み具合なども確認しておくと安心です。
無理なく通える事業所を選ぶことで、継続して訓練に取り組みやすくなります。
また、通うこと自体が将来の通勤の練習にもなります。
人間関係やコミュニケーションの悩みがある方は、発達障害に特化した事業所も選択肢の一つです。
和歌山県内の障害者雇用の現状
近年、障害者雇用は法改正も相まって、全国的に増加傾向にあります。
和歌山県でも法定雇用率の引き上げや企業の理解促進により、障害者雇用に取り組む企業が増えています。
和歌山労働局が公表している「障害者雇用状況の集計結果」によると、和歌山県内の民間企業における障害者雇用数は年々増加しています。
出典:和歌山労働局「障害者雇用状況の集計結果」
また、就労移行支援事業所は和歌山市を中心に集まっている傾向があります。
そのため、和歌山市周辺にお住まいの方は比較的多くの選択肢から事業所を選べます。一方で、紀中地域や紀南地域などでは利用できる事業所が限られる場合もあるため、送迎の有無や交通アクセスも確認しておきましょう。
和歌山でおすすめの就労移行支援事業所10選
ここでは、和歌山で一般就労を目指す方におすすめの事業所を紹介します。自分に合った事業所を探してみましょう。
ディーキャリア和歌山オフィス
出典元:デコボコベース株式会社
| エリア | 和歌山市 |
|---|---|
| 対象の障害 | 精神障害・知的障害・発達障害・難病のある方 |
| 営業時間 | 営業日:月・火・水・木・金・(※土・祝も開所) サービス提供時間:10:00〜16:00 営業時間:9:00〜18:00 |
| 就職実績 | 就職後6か月定着率93.4%(2024年度、ディーキャリア全体) |
| 職種・業種 | 事務職、サービス業、軽作業 など |
大人の発達障害に特化し、仕事でのミスの原因やコミュニケーションの課題(報連相のタイミングなど)を根本から見直す独自プログラムを提供。自分の苦手なことや必要な配慮を言語化し、周囲に伝えられる状態を目指すため、「次こそ長く働きたい」と考える方に最適です。高い定着率も強みです。
ネクステージ
出典元:就労移行支援事業所ネクステージ
| エリア | 和歌山市 |
|---|---|
| 対象の障害 | 精神障害・発達障害・知的障害・身体障害・難病のある方 |
| 営業時間 | 営業曜日:月・火・水・木・金 営業時間:8:45~16:00 |
| 就職実績 | 一般就労への移行者数 2024年度 1人 / 2023年度 3人 / 2022年度 0人 |
| 職種・業種 | 介護補助・居室清掃、病院での清掃、総務部での事務職など |
事業所内での訓練や企業実習、就職活動支援に加え、就職後の定着支援も行い、地域で安定して働き続けられるよう支援しています。
T-JOB
| エリア | 和歌山市 |
|---|---|
| 対象の障害 | 知的障害、精神障害のある方 |
| 営業時間 | 営業日:火・水・木・金・土 営業時間:9:00~16:00 |
| 就職実績 | 要問い合わせ |
| 職種・業種 | 要問い合わせ |
一般企業への就職と就職後5年間継続して働ける人材の育成を目標としています。
あるぺじお
出典元:社会福祉法人 筍憩会 あるぺじお
| エリア | 橋本市 |
|---|---|
| 対象の障害 | 精神障害のある方 |
| 営業時間 | 365日、シフト制、9:00~17:00 |
| 就職実績 | 一般就労への移行者数 2024年度 1名 |
| 職種・業種 | しいたけの栽培・収穫・袋詰めなど |
軽作業に加えてシイタケ栽培などの作業にも取り組みながら、働く力や就労への意識を育むだけでなく、一般企業への就職を支援しています。
多機能型事業所はな
出典元:多機能型事業所はな | 社会福祉法人 和歌山県福祉事業団
| エリア | 御坊市 |
|---|---|
| 対象の障害 | 精神障害・発達障害・知的障害・身体障害・難病のある方 |
| 営業時間 | 営業日:月・火・水・木・金 営業時間:9:00~17:00 |
| 就職実績 | 一般就労への移行者数 2023年度 1人 |
| 職種・業種 | 接客業 |
手打ちそば店「そば&Cafeなかがわ」での実践的な訓練に加え、企業実習にも積極的に取り組み、一般企業への就職をサポートしています。
ソプラス
| エリア | 伊都郡かつらぎ町 |
|---|---|
| 対象の障害 | 精神障害・発達障害・知的障害・身体障害・難病のある方 |
| 営業時間 | 営業日:月・火・水・木・金 営業時間:9:00~18:00 利用可能な時間:10:00~16:00 |
| 就職実績 | 一般就労への移行者数 2024年度 1人 / 2023年度 6人 / 2022年度 1人 |
| 職種・業種 | 企業内での軽作業 |
就労だけでなく生活面の支援にも力を入れており、地域で安心して暮らしながら働くことを目指せます。
古座あさかぜ園
出典元:古座あさかぜ園 | 社会福祉法人 和歌山県福祉事業団
| エリア | 東牟婁郡串本町 |
|---|---|
| 対象の障害 | 精神障害・発達障害・知的障害・身体障害・難病のある方 |
| 営業時間 | 営業日:火・水・木・金・土 営業時間:9:00~17:00 |
| 就職実績 | 一般就労への移行者数 2024年度 1人 / 2023年度 1人 |
| 職種・業種 | 接客、清掃業務、内職作業 |
就労移行支援や就労定着支援に加え、「うどんとうなぎの古座川」での実践的な訓練も行い、就職後も安心して働き続けられるようサポートしています。
~キセキの杜~ジョブステーション
出典元:明日を創る 就労移行支援事業所 ~キセキの杜~ジョブステーション
| エリア | 和歌山市 |
|---|---|
| 対象の障害 | 精神障害のある方 |
| 営業時間 | 受付時間:平日8:45~17:30、土曜9:00~12:00 訓練時間:平日9:30~15:15、土曜10:00~12:00 休み:日曜・祝日 |
| 就職実績 | 2025年度一般就労者:9人 |
| 職種・業種 | 事務補助、清掃、ピッキング、軽作業 |
働くことだけを目標にするのではなく、生活リズムを整えることから始め、一人ひとりの課題や強みを整理しながら、自分らしい就労を目指せるようサポートしています。
ふれあい工房わーくる
| エリア | 橋本市 |
|---|---|
| 対象の障害 | 精神障害・発達障害・知的障害・身体障害・難病のある方 |
| 営業時間 | 営業日:月・火・水・木・金 営業時間:8:30 ~ 17:15 利用可能な時間帯:9:15 ~ 15:00 |
| 就職実績 | 一般就労への移行者数 2024年度 2人 / 2023年度 0人 / 2022年度 1人 |
| 職種・業種 | 植栽管理、清掃、自動販売機管理、梱包、PC訓練など |
橋本市周辺の広域ごみ処理場で植栽管理や清掃業務に取り組みながら、働くために必要な知識やスキル、職業習慣を身につけられます。
さくらマーリン
出典元:さくらマーリン公式サイト
| エリア | 橋本市 |
|---|---|
| 対象の障害 | 精神障害・発達障害・知的障害・身体障害・難病のある方 |
| 営業時間 | 利用可能な時間帯(平日):10:00~16:00 利用可能な時間帯(土曜):12:00~16:00 |
| 就職実績 | 要問い合わせ |
| 職種・業種 | 要問い合わせ |
ITスキルを身につけられる事業所です。PCスキル・資格取得に強くイラストやプログラミングも学べます。
就労移行支援に関するよくある質問
就労移行支援に関する気になる質問をまとめました。
就労移行支援の「ひどい」「やばい」は本当?
インターネット上では「ひどい」「やばい」といった声を見かけることがあります。
実際、事業所によって支援の質には差があるのは事実です。しかし、すべての事業所に当てはまるわけではありません。
就労移行支援は都道府県・市区町村の指定を受けた事業所が運営しており、一定のルールのもとで運営されています。事業所ごとに支援内容や雰囲気は異なるため、口コミだけで判断せず、見学や体験利用で実際の様子を確認することが大切です。
就労移行支援は意味ない・やめとけと言われる理由は?
「意味がない」と言われる理由として、就職まで時間がかかり通所が続かなかったことなどが挙げられます。
一方で、自分に合った事業所を選び、継続して利用することで就職につながっている方も多くいます。就労移行支援は、職業訓練だけでなく、応募書類の作成や面接練習、就職後の定着支援まで受けられるサービスです。大切なのは、自分に必要な支援を受けられる事業所を選ぶことです。
和歌山から大阪の就労移行支援に通うことは可能?
可能な場合もありますが、まずはお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口に相談する必要があります。利用するサービスの支給決定は、原則として住んでいる自治体が行うためです。通える範囲であれば、他府県の事業所を利用できるケースもありますが、通勤時間や交通費の負担も考えて、無理なく続けられるかをよく検討しましょう。
自分は就労移行支援に向いてない人でしょうか?
「自分に向いていないかも」と不安に思う必要はありません。就労移行支援は、誰かと比べて「向き不向き」を判定する場所ではなく、一人ひとりのペースに合わせてサポートしてくれる場所です。
不安な気持ちがあるなら、まずは見学や体験利用に参加して、スタッフに直接相談してみることをおすすめします。実際に話を聞くことで、不安が和らぐことも多いです。
自分に合う和歌山の就労移行支援を選んで次の職場を目指そう
就労移行支援は、障害や難病のある方が一般企業への就職を目指すための福祉サービスです。和歌山県内にも複数の事業所があり、それぞれ得意分野や雰囲気が異なります。
事業所を選ぶときは、プログラム内容、支援実績、見学・体験利用、通いやすい立地という4つのポイントを意識して、自分に合った場所を見つけてください。
「自分に合う事業所がわからない」
「発達障害やグレーゾーンの特性に合った支援を受けたい」
という方は、まず無料診断を活用してみてください。
あなたの悩みや希望に合わせて、和歌山県内の就労移行支援事業所を確認できます。まずは自分に合った支援を知ることから始めてみましょう。